【vol.3】実施レポート:とやまの新・地域ビジネス くらし・しごとツアー②

更新日:2019/03/14 15:51

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2月16日〜17日に1泊2日で開催された、未来の移住者のためのスペシャルカスタマイズツアー【とやま移住旅行vol.3】。テーマは「とやまの新・地域ビジネス」。前回に引き続き、ツアー実施レポートです。

参加者を乗せたバスは古沢地区の皆さんに見送られて、旅の舞台を射水市に移します。

射水市新湊の内川地区。同じ県内でも、雰囲気がガラリと変わります。

射水市新湊の内川地区。かつて北前船(きたまえぶね)の中継地として栄えたエリアです。「内川」は、富山新港から東西に海を結ぶ運河。両岸には漁船が連なって係留され、町家建築の民家が立ち並んでいます。この独特の景観は映画などのロケ地としても人気があり、さらに近年は移住者が続々集まってきているエリアでもあります。こちらでは、3つのグループに分かれてランチ散策をします。

グループランチのガイドを務めてくれたのは、内川で活躍する賑やかな3人。

ランチガイドは、それぞれ内川を拠点に活動されている3名の女性。齊藤悠子さん(Glass Beads Factory 蜻蛉玉 Fe 店主)、沼尻美帆さん(射水市地域おこし協力隊)、北原更紗さん(小さなキッチン&雑貨 Lupe 菓長)です。3つのグループに分かれて、いざランチ場所へと向かいましたよ。

あいにくの雨の中。傘をさして歩くのも、風情があっていいものです。

北原更紗さんは先輩移住者でもあり、「小さなキッチン&雑貨 Lupe」の”菓長(かちょう)”として、販売するお菓子づくりや雑貨の仕入れなどを行っています。そんな北原さん率いるグループは、北原さんの旦那さんが店長を務めるオーガニックカフェ「カフェuchikawa六角堂」でランチタイムです。

女性多めのグループ。北原さんのお仕事や、この地域についての話などで盛り上がりました。

用意して下さったスペシャルランチ。そうそう、六角堂で使われているハムやソーセージは「メツゲライ・イケダ」のものなんですよ!

セルフリノベーションした「Lupe」店内も案内していただきました。

お次は、内川を拠点に活動するガラス作家であり、「Glass Beads Factory 蜻蛉玉(とんぼだま) Fe 」代表の齊藤悠子さん率いるグループ。奈呉町観光駐車場から内川沿いをぐるりと歩いて15分程のところにある「Cafe west87′ 砂時計」でランチをしましたよ。

地元民に長く愛されるノスタルジックな喫茶店「砂時計」で、移住後の暮らしや仕事について語り合いました。

名物の「カツサンド」には地元ファンも多い。食パンと分厚いカツ、ソースの味わいがたまらない逸品。

齊藤さんの蜻蛉玉(とんぼだま)製作工房も見学。

そして、「射水市地域おこし協力隊」として活躍中の沼尻美帆さん率いるグループは、奈呉町観光駐車場から歩いてすぐのところにある「番屋カフェ」へ。ここは映画のロケで使われた建物を再利用した、カフェ&ギャラリーです。

築100年以上の風情あふれる建物。”番屋”とは漁師の作業小屋のこと。

入り口には映画のロケで使われた大道具なども公開展示されています。

新湊名物「カレー中華」。カレーうどんの出汁に中華麺が入った地元グルメ。

千葉県出身の沼尻さんは現在、地域おこし協力隊として内川地区を盛り上げる活動をされています。地元の信用金庫の跡地で週末に定期開催するマルシェ「うちかわホリデイマーケット」も、沼尻さんが発起人。クラウドファンディングで協力を呼びかけて立ち上げられ、今では地元の人が作った雑貨やお菓子、自家焙煎コーヒーなどのお店が集まり、”小さなまちなか百貨店”として賑わいを集めています。そんな沼尻さんが今回案内して下さったのは、まもなくオープン予定のゲストハウスや、町家をリノベーションしたアンティーク着物のレンタル店「おきがえ処・内川 KIPPO」など。町歩きとあわせて楽しみましたよ。

アンティーク着物のレンタル店「おきがえ処・内川 KIPPO」に立ち寄り。町家の店内もじっくり見学。

昔懐かしい独特の町並みと暮らしぶりを横目に感じつつ、内川散策を終えた一行。それぞれに先輩移住者から何かを得られたのではないでしょうか。

内川散策の最後に3グループが合同で向かったのは、私たち事務局スタッフのオフィス「ma.ba.lab(まばらぼ)」です。築80年以上の古い町家をリノベーションした建物には2つの会社(株式会社ワールドリー・デザイン、グリーンノートレーベル株式会社)の事務所、そしてイベントスペースが入っています。”せっかく内川に来たなら、ぜひご案内させていただかなくちゃ!”と、代表の明石をはじめ、スタッフも張り切ってお迎えさせていただきましたよ。

間口に対して奥に長い町家建築の正面。中に入ると、外観からは想像できない広い空間が広がっています。

 

太い梁に歴史あり、2階部分が吹き抜けのように感じるイベントスペース。

蔵の前にはキッチンスペース。くつろいでいるガイドのお二人の目の先には、中庭があるのです。

お隣の建物は、ゲストハウスをオープンするため絶賛リノベーション中。特別に見学許可が出ました。

イベントが盛りだくさんに詰まった、内川ランチ散策でした。ガイドの皆さん、温かく出迎えて下さった地元の皆さん、ありがとうございました!さて、参加者を乗せたバスは、次の目的地・高岡市へと向かいます。次回のレポート③もお楽しみに。