【vol.4】実施レポート:とやまの里+海 自然の恵みたち③〜朝食&上市町周遊&会社訪問〜
更新日:2020/02/25 14:20
未来の移住者のためのスペシャルカスタマイズツアー「とやま移住旅行」。前回に引き続き、11月に行われた「とやまの里+海 自然の恵みたち」の第3弾レポートをお届けします。
立山町、魚津市を巡った1日目を終え、2日目からスタート。
朝早くに起床し、まずは腹ごしらえ!
朝食を食べに、1日目に訪れた海の駅蜃気楼の朝市へ向かいます。
毎月第2・第4日曜日に開かれている朝市では、鮮魚や水産加工はもちろん、農家直送の野菜、ます寿司、昆布など、魚津市の多くの特産品が並びます。
今回は特別にお食事券をいただき、ここでしか食べられない「朝市定食」をいただきます。
その日にとれた新鮮な魚で作る定食は、毎回行列ができる大人気メニュー。
どんなお魚が食べられるのかはその日のお楽しみ。
この日は秋を感じるさんまや、あじなどのお魚がありました。
港町ならではの朝食を食べ、お買い物も楽しんだ一同は次のエリア・上市町へ向かいます。魚津市の魅力をいろんな角度から紹介してくださった、魚津市定住応援室の高瀬さんとはここでお別れ。
高瀬さん、魚津市の地域の皆さま、本当にありがとうございました!
さて、次に向かうのは上市町。東には立山連峰の名峰「剱岳」がそびえ立ち、西には富山平野が広がる豊かな土地の下、清らかな湧水に育まれた自然溢れる町です。
細田守監督が手がけた「おおかみこどもの雨と雪」の舞台モデルとなったことでもその名が知られています。
さて、ここで新たな旅のお供が合流です。
上市町役場の冨樫夕有子さん。上市町生まれ、上市町育ちの冨樫さん。フレッシュなパワーと熱い地元愛で、上市町を盛り上げています。
お二人目は、地域おこし協力隊OGの小林裕美さん。
小林さんは神奈川県からのIターン。待機児童問題に直面し、4年前に家族揃って富山に移住してきました。移住後、3人目のお子さんが誕生し、現在は元気な男の子3人兄弟のママさん。「富山にいたからこそ産む決意ができた」と、富山の子育て環境の素晴らしさを教えてくれます。
そしてもう一人、同じく地域おこし協力隊の吉野智美さん。
富山県出身の吉野さんは富山を離れてから神戸で4年間、千葉県で18年生活され、Uターンを思い立ってから4ヶ月で上市町にスピード移住。
なんと、吉野さんは前年度のとやま移住旅行vol.3の参加者でもあるんです!今回は参加者ではなく、移住の先輩としてご協力してくださいました。
そんな3人も加わり、より一層賑やかになったバスでまずは上市町のまちなかをぐるり。
冨樫さんのガイドのもと、まちなかの主要施設を見学しました。
源泉かけ流しの露天風呂がある「アルプスの湯」や、地元に愛されるスーパー「ショッピングタウン パル」、その他にも役場、駅、総合病院など、生活に必要な施設が徒歩圏内に揃っています。
「上市町はいろんな施設がまとまっているとても住み良い町!」とその暮らしやすさを熱く語る冨樫さん。その説明を受け、まちなかのコンパクトさを参加者の皆さんも肌で感じていました。
まちなかバスツアーの後に訪れたのは、富山県の森林浴スポットとして有名な「眼目山立山寺(がんもくざん りゅうせんじ)」。まちなかから10分もかからないくらいのドライブで少し足を伸ばせば、豊かな自然にもふれあえます。
上市町は森林セラピーの町でもあります。今回訪れた眼目をはじめ、大岩、馬場島の3つのエリアは2012年に森林セラピー基地として認定されており、癒しの効果・病気の予防効果が科学的に認められています。
吉野さんの案内で、さっそく眼目山立山寺で森林浴。
お寺に向かってトガ並木の参道をゆっくりおさんぽです。
「この道を歩くだけで癒されますが、ぜひ直接木に触れて感じてみて!」という吉野さんの一言を受け、みんなで並木に触れてみたり抱きついてみたり…。
上市町の自然が織りなすエネルギーを全身で体感し、一同癒されました。
さて、森林浴で心も身体も癒された一同は、空き家見学へ。
空き家をご自宅にした、地域おこし協力隊・岩滝理恵さんのご自宅を訪問しました。
今年移住してきたばかりの岩滝さんは滋賀県からUターン。
滋賀県で暮らしていた頃は生活雑貨を取り扱う企業で10年間勤務。その際、「地域に根ざした店舗づくり」を心がけるようになり、どんどん地元の富山でお店を開きたいと思うようになったといいます。現在は地域おこし協力隊として、上市町のこと、起業のことについて勉強中だそうです。
自宅として借りた空き家は一人暮らしにしては相当広く、一同驚き。
「広い家なのでいろんな可能性を感じます」と岩滝さん。
岩滝さん宅を見て、移住後の住まいについて想像を膨らます参加者の皆さん。
移住ほやほやの住居を見学させていただいた岩滝さん、ありがとうございました!
さて、いよいよ上市町の「しごと」を見学しに向かいます。
訪れたのは、半導体などの電子部品を製造している「株式会社コージン」。
「日本一きれいな成形工場を目指したい」と、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の活動に熱心にも取り組んでいます。数年前からは、その取り組みが認知されはじめ、5S関係での会社見学の依頼も増えはじめているんだとか。
どれほど綺麗な工場なのでしょうか…さっそくのぞいてみましょう。
出迎えてくださったのは、経営企画・管理を担当されている小柴佳嗣さん。富山県出身の小柴さんは大学時代から上京し、東京で10年間暮らしました。学生後はバンドマンなども経験しつつ都会で生活していましたが、富山に戻って家業である今の仕事を継ぐことを考えるようになり、東京でのバンド活動を通じて知り合った奥さんとともに、現在は上市町に住んでいらっしゃいます。
株式会社コージンでは、インサート成形技術を使った産業や車載向けの電気機械部品を主力製品としています。成形も含めた各工程では品質を重視して製造しています。
数年前には看護教材のオリジナル商品も開発。自分たちができることに積極的に取り組んでいます。
これまでの会社の歩みや、インサート成形などについてわかりやすく教えていただき、実際に製造している部品にも触らせていただきました。
そして、一同気になっていた5Sについて。
リーマンショックに直面したことをきっかけに本格的に考えはじめたという5S。今では当たり前に社内全体に浸透しています。
"5S委員会"もあり、月一の委員会や社内パトロールなどを行うことで、社員一人ひとりが5Sを心がける体制が整っています。「社員全員で5Sに取り組むことで、清潔な環境を保てるのはもちろん、社員同士の団結力も深まる」と小柴さん。
さて、実際にどんな5Sがあるのでしょうか?
小柴さんの案内のもと、社内見学に出発です。
整理整頓された工場、効率化された社内ルールに感動させられました。
「これは私も日常生活の参考になる…」と関心する方もちらほら。
整えられた環境が社員全体のやる気につながり、良い製品を生む秘訣なのですね。
最後には移住を経験した小柴さん自身のお話も伺いました。
上市町のおすすめスポットや、美味しいお魚のお話もしてくださり、地元の人ならではの情報を知ることができました。
県内企業の5Sのパイオニア、「株式会社コージン」。その徹底された取り組みに参加者一同魅了されました。
案内してくださった小柴さん、本当にありがとうございました!
さて、そろそろお腹がすいてきたところでいよいよランチ散策!どんな出会いが待っているのでしょうか?
次回のレポートもお楽しみに!