【vol.2】実施レポート:とやまのモノ・まち・伝統 くらし・しごとツアー〈2日目〉①
更新日:2018/03/06 12:00
移住旅行2日目、最初に訪問したのは、ものづくりのまち、高岡市福岡町で金型の設計・製作を行う「株式会社フジタ」さん。
2017年4月に、メタルアートの美術館「Factory Art Museum Toyama」をオープンし、注目を集めている企業です。
1961年に機械部品の施盤加工会社として創業し、現在は金型以外のアルミ製品の加工や製作も幅広く行っているフジタさん。工場見学の受け入れや、メタルアート作品の製作など、“型にはまらない”企業体制が話題を呼んでいます。
今回は工場と「Factory Art Museum Toyama」の見学、そして社長の梶川貴子さんのお話を伺いました。
はじめに工場を見学。案内してくださったのは総務部経営企画部のリーダー元道さん。
まずは床の色に注目。昔は黒色だったそうですが、スタッフのみなさんで床に色を塗ったそう。工場内が明るい印象になりますね。
工場の中には、目標や、連絡事項、製造進捗などが目に見えるように掲示されており、使用する道具も見えるところにわかりやすく置かれています。
毎月1つのテーマに沿って工場内の見回りをする「5Sパトロール」、資格取得や会社へ貢献した人に贈る「Good Jobカード」など様々な取り組みに、参加者のみなさん、興味津々。
続いて県内外の現場クリエイターの作品が並ぶ、町工場の美術館「Factory Art Museum Toyama」へ。こちらでは梶川社長自ら作品の説明や、美術館を案内してくださいました。
クラウドファンディングによって資金を調達し、活用されていなかった第2工場の1階を展示スペースに、2階をワークショップやセミナー等で使用できるフリースペースにリノベーション。構想から約2年をかけ、2017年4月8日、世界で一つの町工場のメタルアートミュージアムをオープンさせました。
館内には繊細なメタルアートの作品が並びます。写真を撮る姿や、作品を見てみなさんで盛り上がる場面も。そして、梶川社長の作品も発見しました!
作品は現在も募集中で、オープンから徐々に増えているそう。これからまた増えていく作品が楽しみですね。
見学のあとは2階のフリースペースへお邪魔し、梶川社長から株式会社フジタさんのお仕事や、「Factory Art Museum Toyama」ができるまでのお話を聞かせていただきました。
町工場の「暗い・汚い」というイメージを払拭したいと考えていた梶川社長。数多くのセミナーに参加し、会社のためにやりたいこと・できることを探す日々が続いたそう。
その中で「zenschool(ゼンスクール)」という自社製品開発イノベーション講座に参加したことをきっかけに、町工場の人が製作したメタルアート作品を展示できるミュージアムを作ることを決めました。
そこからクラウドファンディングにチャレンジし、目標金額を達成!まさに町工場のイメージを変えてしまうようなミュージアムが完成しました。
各地から見学者が訪れているそうですが、県外の方だけではなく富山県内に住む多くの人にも「こんなに綺麗で楽しい町工場がある」、そして「こういう企業や職人がいる」ということを知るきっかけとなったのではないでしょうか。
現在でも様々なセミナーや視察へ行き、会社をより良くするための努力を惜しまない梶川社長のお話に、みなさん聞き入っておられました。
「移住旅行」ということで、富山の暮らしについてのお話もしていただき、貴重な時間となりました。
株式会社フジタのみなさん、どうもありがとうございました!