【vol.2】実施レポート:農+食とやまのさとやま くらし・しごとツアー〈2日目〉

更新日:2017/11/16 18:46

白木峰キャンプ場で迎えた朝。
あいにくの雨でしたが、清々しい朝!

大長谷ふるさとセンターで、おいしい朝ごはんをいただきます!

大長谷ふるさとセンターで朝ごはん

煮物に落花生

漬物や酢の物。赤いのは酢ずいき(芋茎)

富山市大長谷(おおながたに)エリア:白木峰付近

朝ごはんの後は、山の達人たちと白木峰周辺散策です。

紅葉とモヤの白木峰

山を案内してくれたのは川波宣慶さんと塚原隆さん

昨日の対話&交流会にも参加してくださった川波さんと塚原さんが、それぞれ案内してくださいます。

細い山道を車で

つい先日の台風21号で、がけ崩れしているところもあったりして、地元の詳しい方でないとなかなか通ることのできない道もありました。

土砂と木で道が埋まりかけてしまったところも

特に、今回の台風は県内のいろんなところに爪痕が残ったため、地元の建設会社さんでも手が足りず、川波さんたちが自主的に石や枝などを取り除いた箇所も多かったようです。

まちなかなら、電話したら自治体や業者がなんとかしてくれるかもしれませんが、こういう山奥は、人を派遣するだけでも一苦労ですし、何より住んでいる人たちがもっとも知っているし対処できる腕を持っているんだと実感。

道なき道をずんずんと…

おいしげる草を分け、きのこ群生地へ。「何日か前、いいきのこが出てたんだよ。多分今ごろちょうどいいと思うよ」と、ずんずんと分け入るガイドのおふたり。このくらいの傾斜でひるんでしまっていては、きのこなぞは取れません。(実際、めちゃくちゃなだらかで入りやすいエリアだそうです)

きのこエリアへ

「あ~・・・残念。一足遅かった!誰かごっそり取ってったね・・・」と川波さん。「ここ、入りやすいからいろんな人がチェックしてたんでしょうね」と塚原さん。
近所の人々は、きのこが自生している場所をリサーチしておいて、採れ頃になったら採りに行くそう。とくに名前が書いてあるわけではないので、結局早いもの勝ちだそうです。

いっこだけ発見!

でも、ひとつだけありました!
つやつやの照りねばり、愛らしい形。ひとつだけでも十分、発見の喜びがあります。

山の達人たちは、誰も目をつけていない場所のきのこを見つけておき、採り時にうまく収穫するそう。ゆえに、大長谷の方々には、きのこを瞬時に発見する〝きのこEYE〟がめちゃくちゃ発達しているようです。

ほらほらあそこにもきのこが!

わかりますよね?(塚原)  ・・・どこですか?(参加者)

とくに収穫できるものはなかったですが、たくさんの絶景や驚きのあった散策でした。

富山市大長谷(おおながたに)エリア:大長谷ハンターズジビエ

次は、ジビエ肉の処理・販売をされている大長谷ハンターズジビエへ。

大長谷ハンターズジビエ

ハンターズジビエの石黒木太郎さんご家族

石黒木太郎さんは、大長谷の移住組の第2世代。ガイドをしてくださった川波さんの移住する少し前に、木太郎さんのお父さんが大長谷にやってきました。ご実家は未だ電気を使わず自然とともにある暮らしが基本だそうです。そんな環境で育った木太郎さんはまだ20代半ばですが、大長谷の資源を生かして地域を持続させるためにと、すべて手探り&ほとんど自前で施設をつくり、起業されました。奥様とは北海道で出会ったそう。かわいい息子さんも木太郎さんのように、大長谷でたくましく育っていくのでしょう。

大長谷ハンターズジビエ

大長谷の〝ザ・未来〟がつまっている場所でした。

富山市八尾(やつお)エリア

さて、2日目の最後の場所は、八尾エリアです。
9月のおわら風の盆が有名で、しっとりと落ち着いた街並みがとてもステキな場所。
地域おこし協力隊のみなさんとともに、ランチと散策を楽しみました。

地域おこし協力隊のお三方は、みなさん関東のご出身。
富山への移住するあたって、大変だったことや新しい発見などの体験談を、
グループでご飯を食べながらお話していただきました。

地域おこし協力隊の藤田学さん、高橋秀子さん、高地伸恵さん

富山市山田地区の地域おこし協力隊・藤田学さんとお邪魔したのは「山元食道」さん。

山元食道の山本武良さんが迎えてくださいました

町家をリノベ。地元の旬の食材を使った手作り料理がおいしい食堂

ランチはカレーや丼ものなどがおすすめ

八尾の旬の食材や地元食材を楽しめるようにつくられたカレーや丼ものなど、気軽に楽しめるメニューが揃います。ひとつひとつ丁寧に作られており、落ち着いたオシャレな内装は、食堂という名前ではありますが、カフェとかレストランの雰囲気に近いです。
オーナーの山本さんの本業は塗装屋さん。店内の内装も手掛けられています。八尾の古きよきものを守りつつ、新たな挑戦でまちを盛り上げる活動など、日々活躍されている方です。

立山町の地域おこし協力隊・高橋秀子さんとお邪魔したのは「そば高野」さん。

八尾そば「高野」さん

八尾はそばの産地でもあります

八尾はそばが有名で、まちなかにはたくさんのおそば屋さんがあります。
地元の方や観光の方が入り混じる店内で、高橋さんの話に引き込まれるみなさん。
こういうツアーに参加されるのは、もうなにかご縁がある証拠なのだと思います。

富山市の地域おこし協力隊・高地伸恵さんとお邪魔したのは「八尾ベースOYATSU」さん。

女将の原井紗友里さんが迎えてくださいました

スパイスからつくってるカレーランチ

明治時代に作られた豪商の住宅。宿泊&コミュニティ拠点として生まれ変わらせたのは、若き女将・原井さんです。海外経験や観光分野の見識を活かし、八尾の日常を感じていただく体験を提供されており、海外の方はもちろん、国内や県内の方々にとっても注目の場所になっています。
原井さんには、おいしいランチを出していただきつつ、八尾の生活・文化の素晴らしさ、人と人のご縁の大切さなどを熱く語っていただきました。

ふりかえり

3つのグループに分かれてランチ&散策をした後は、
「八尾ベースOYATSU」さんの蔵に集合して、2日間のふりかえりを行いました。

2日間のふりかえり

「八尾ベースOYATSU」の取り組みについて、原井さんにご説明いただきました。

2日間のふりかえり

1時間弱のふりかえりでしたが、
参加者の方、迎えた方、ガイドの方、
それぞれがここにいることの在り難さをかみしめる、
とても深い時間となりました。

ご参加いただいたみなさま、ご協力いただいたみなさま、
2日間、ほんとうにありがとうございました。

このような農と食とくらしぶりを訪ねるツアー、2月にも企画しております!
今度は海から山まで楽しめるコースです。
10月は山の幸シーズンでしたが、2月は海の幸がおいしいシーズンです。
富山の冬の生活が気になる方、ぜひぜひご参加くださいねー!