【vol.2】実施レポート:とやまのモノ・まち・伝統 くらし・しごとツアー〈1日目〉①
更新日:2018/02/19 12:22
未来の移住者のためのスペシャルカスタマイズツアー【とやま移住旅行VOL.2】の3コース目は、「とやまのモノ・まち・伝統」をテーマに2月3日~4日の1泊2日で開催されました。
富山ならではの事業を行い伝統を根付かせる一方で、未来に向けて、新しい取組みにも果敢に挑戦している人々を訪ねました。
まず訪問したのは県西部、緑豊かな散居村の風景が美しい砺波市にある「若鶴酒造株式会社」さんです。
創業から150 余年、富山の水と米、風土の恵みを存分に生かした日本酒、さらにウイスキーも造る老舗です。
今も昔も地域に愛され続ける若鶴酒造さんのお酒は、富山湾でとれる“海の幸”に合うキリッと辛口の「玄」、上品でまろやかな味わいの「苗加屋」など、種類も豊富。
“やっぱり、酒はワカツル!”というおじさま方はもちろん、近年は日本酒ブームもあり、若い女性のファンも増えているようです。
始めに、大正11 年に建てられた酒蔵「大正蔵」へ。
「大正蔵」では越後杜氏による酒造りが長年行われてきましたが、創業150 周年を機に見学施設としてリノベーションし、地域住民にも活用してもらえるような開放的な空間へと生まれ変わったのだそう。
こちらでは串田社長から、若鶴酒造の伝統と歴史について、
またご自身の転職後、あらためて富山の風土の素晴らしさに気付いた体験談なども語っていただきました。
串田社長の「仕事で苦しい時や辛い時、晴れ渡る青空と立山連峰の雄大なコラボレーションを眺めると、それだけで心がぱーっと晴れてくる。ぜひ体験してみて下さい」という言葉に、うんうん、と大きく頷いてしまいました。
富山に住んでこそ味わえる日常の醍醐味を、大いに語っていただきましたよ。
串田社長のお話の後は、施設見学へ。ここで名物案内人の殿村さんが、登場しました。
漫談のような語り口で、歴史と酒造りの歩みを語っていただきましたよ。
次は同じ敷地内にある「三郎丸蒸留所」の見学へ。
「三郎丸蒸留所」では1952 年からウイスキー造りを開始、1953 年の大火災時には、地域住民の協力と共に乗り越え見事に再建したのだそう。
その後も情熱の拠点として歴史を刻んできた建物は、2016 年にクラウドファンディングにより、北陸初の“見学できるウイスキー蒸留所”として再生。
こちらでは、ウイスキー造りの工程やこだわりを、またもや名物案内人・殿村さんの饒舌なトークを堪能しながら知ることができました。
麦芽の試食や香りの嗅ぎ比べなどもでき、参加者のみなさんも興味津々でした。
その後はお待ちかね(?)の試飲タイム。
皆さん緊張がほぐれ、次々と日本酒やウイスキーをワイワイと試飲されていましたよ。ついつい飲み過ぎちゃう人もいたりして…。
串田社長や殿村さん、見学担当の中村さんなど、スタッフの方々がおいしい飲み方やうんちくを教えてくれながら、日本酒や珍しいフレーバー酒をどんどん注いで下さるので、お昼前からすっかりいい気分になりました。
酒造りは真冬のイマが旬、ちょうど大寒の時期が仕込みのピークだそうです。
「良い時期に来られましたね!」とスタッフの皆さん。
そうです、日本酒は、絞り立てを試飲させていただくことができました!
参加者の皆さんも、富山の風土や大雪がもたらす水の恵みを存分に感じ取ることができたと思います。
若鶴酒造さん、繁忙の時期にもかかわらず心づくしのおもてなし、ありがとうございました。