【vol.2】実施レポート:とやまのヒト、イマ、企業くらし・しごとツアー①

更新日:2017/11/08 14:15

全4回にわたって開催される、

未来の移住者のためのスペシャルカスタマイズツアー【とやま移住旅行VOL.2】。

その記念すべき第1回目が、先日10月14日から1泊2日で開催されました。

その名も、「とやまのヒト、イマ、企業 くらし・しごとツアー」。

このツアーは、

県内(富山市内)の企業やはたらく人々に会いに行き、富山の“イマ”が分かるまちなか散策をし、

さらに先輩移住者の暮らしぶりを訪ねる、盛りだくさんの2日間です。

まず1日目は、

地域資源や立地を活かしながらキラリと光る独自商品やサービスを生み出している、企業の訪問からスタートです。

 

企業訪問①五洲薬品株式会社

 

富山空港から車で20分、富山市婦中町千里にある「五洲薬品株式会社 千里工場」。

富山県の産業の原点ともいえる薬業分野。豊富な水資源やアイデアを活かした個性的な商品づくりや老舗企業の新たなチャレンジを学ぶべく、やってきましたよ。

社名は“五洲四海”(=世界全体を表す中国の故事)からとり、世界をフィールドに活躍していきたいとの思いが込められているそう。

 

五洲薬品株式会社は、日本最古となる入浴剤「桃源(とうげん)」、富山湾の海洋深層水をつかったミネラルウォーターや化粧品など、美と健康をテーマにした商品開発・製造販売を行う会社です。

戦後まもない昭和22年に創業し、昭和29年には入浴剤「桃源」の製造販売を開始。

以後、北アルプスの天然水を利用したミネラルウォーターの開発、また海洋深層水の研究を重ね、医薬品・化粧品などの製造販売に注力してきました。

そして現在は、アジア各国をはじめとした海外事業にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。

 

創業から70年、富山ならではの資源を最大限に活用しながら自社ブランドの開発を行ってきた五洲薬品さん。

ハローキティや話題の映画とのコラボ製品の製造販売を行うなど、流行も敏感にキャッチし取り入れています。

伝統を大切に継承しつつ、新たな事業に果敢に挑み続けていらっしゃるお話をお聞きしてきました。

室内にはレトロなパッケージがかわいい入浴剤がずらりと並びます。

製品を一つひとつ手にとり、参加者も興味津々。「これって五洲薬品さんの製品だったんだ!」との声も飛び交います。

「とやま移住旅行」のためにスペシャル資料を制作して出迎えて下さいました。

営業推進部長の藤井さんは、大学進学で渡米後富山にUターン。

現在は海外経験を生かし海外事業を担当され、アジア各国をフィールドにご活躍なさっています。

研究開発部長の佐伯さんは、東京で数年働いたのち富山にUターン。

「満員電車から人でごった返した河川敷を眺めながら、“ここで子育てはしたくない…”と富山移住を決意した」という佐伯さん。

ご自身の移住経験談も語っていただきましたよ。

説明を伺った後は、参加者全員白衣に身を包み、さらに山間にある工場へ。

今回はミネラルウォーターの製造ラインで、徹底した品質管理のもと、富山の良質な水を充填する工程の見学です。

 

工場の水源は、自社井戸を完備して保護しているそう。
広大な敷地内にはパパイン酵素の研究農園や立山連峰を一望できる見晴らし台もあり(山ならでは!)、周辺の自然環境との調和を大切にしながら研究・製造をしていらっしゃる様子が伝わります。

地域から世界へと広がり多くの人に喜ばれる製品づくりは、こうした環境の中で育まれてきたのですね。

敷地内にはおいしい湧き水が飲める水飲み場があちこちにありました。さすがです!

部屋に戻り、質疑応答タイム。

 

参加者からは海外への事業展開に関する質問のほか、
富山の気候や災害事情、通勤手段など、リアルな生活に関する質問が飛び交いました。

イキイキと働くための移住後の生活環境は、実は最も気になるポイントかもしれませんね。

 

趣味が『ヨット』だという佐伯さんからは、
“富山湾には日本海側最大級のマリーナがあり、さらに都会に比べ格安でヨットを所有できちゃう”という、地元民ならではの情報もゲット。

海にも山にも小1時間あれば行けてしまう、富山ならではの休日の過ごし方に、
参加者からは「へえ〜!」と感嘆の声も上がっていましたよ。

 

お土産に入浴剤やミネラルウォーターをごっそりといただき、

参加者はおいしい水でノドを潤しつつ、次の訪問先へと向かいました。

 

五洲薬品の皆さん、ありがとうございました。