【vol.2】実施レポート:農+食 とやまのうみやま くらし・しごとツアー<1日目>
更新日:2018/03/07 13:42
未来の移住者のためのスペシャルカスタマイズツアー【とやま移住旅行VOL.2】の4コース目は、農と食をテーマに2月24〜25日の1泊2日で開催されました。
今回は、富山県東部エリアで農林水産業や食に関する仕事をなりわいにしている方々を訪ね、普段仕事されている場や生活の場所を巡りました。
富山の地形には“海から山までの距離が近い”(海の幸・山の幸両方に恵まれている!)という特徴がありますが、今回はそれをダイレクトに感じられるコースだったのではないでしょうか。
まずは1日目のレポートです。
富山駅からバスで40分、古くから漁業・商業のまちとして発展してきた魚津市へ。富山湾に面した、活気あふれる「魚津漁港」の見学からスタートです。
漁港内を案内してくれたのは、魚津漁業協同組合・販売課長の濱多一徳さん。漁港では競り役を務め、現在は魚津漁港で毎冬大漁に水揚げされる高級魚・ウマヅラハギのブランド化に向け、精力的に活動されています。
魚津漁港は「高度衛生管理型市場」として、全国でも先駆けて高度な衛生管理システムを導入してきました。徹底的に安全安心にこだわった施設には、県外の漁業関係者も視察に訪れるのだそう。
濱多さん曰く「いい仕事をするには、まず整理整頓から!」。どんな仕事も大事にすべき基本は同じなんですね。参加者からも共感の声が漏れていました。
一つひとつの設備が事故のないよう合理的に組まれていること、定められた場所をいかに広く使うか日夜改善されてきたこと、効率良く魚を運搬するための道具の配置の仕方など…漁港の長い歴史の中で編み出された知恵が、あちこちに見られます。
濱多さんの威勢のいい話しぶりに、参加者も惹き込まれます。そして魚津で毎年8月に行われる「たてもん祭り」の話になると勢いは止まりません!
「漁港で働いておられる女性はどんな作業を担当されていますか?」など、参加者からは具体的な質問も飛び出しました。
早朝の競りの疲れも見せず案内してくれた濱多さんと一旦お別れし、一同は次の目的地・魚津市街地へと向かいます。
ここからは3グループに分かれ、ランチ&散策タイムです。魚津のまちで実際に生活やお仕事をされている、3名の地元ガイドさんと合流です。
漁師町である魚津は、古くから外食業が盛んでした。数十年前には人口に占める飲食店の数がなんと日本一になったことがあるくらい、飲食店が密集している地域なのです。
そんなまちなか散策のガイドを務めてくれたのは、
富山の水を使ったコシのある麺を製造販売する、石川製麺株式会社の営業ウーマン・平野充子さん。魚津の大自然の中で自然栽培にこだわった農園を経営する稗苗良太さん。家業のみそ店を継承しつつ、若い感性で新たな取組みに挑戦する宮本晃裕さん。
それぞれのオススメやお気に入りスポットに連れて行ってもらいました。
魚津駅周辺の面白スポット、知人が営む果樹園やこだわりのヴィンテージ雑貨店、そして地元民御用達のスーパーマーケット…。地元に住んでいなければ知ることができないような、ディープな場所を巡りました。
ランチ&散策を終え、一同は魚津市中心商店街にある、対話&交流会場「魚津ご城下の台所 藤吉」へ。
「魚津ご城下の台所 藤吉」は、かつて魚津城の城下町として栄えた商店街に活気を取り戻そうと、オーナーの大野慎太郎さんが始めたお店です。大野さんがこだわってセレクトした食品や日用品、また素材や調味料にこだわった手作り惣菜の販売も行っています。こちらのカフェスペースを貸し切り、「対話」の時間スタートです。
参加者はまず、魚津を巡った感想や疑問を書き出しました。そこで出た質問を投げかけると、地元ゲストの皆さんが丁寧に答えます。そして先輩移住者としてのアドバイスや苦労した体験談を話したりと、ざっくばらんに語り合いました。
地元ゲストの皆さんからも、日々感じている農業の課題などさまざまな意見が飛び出しました。“受け入れる側”にとっても有意義な濃い時間となったようです。
「対話」を終え、交流会に突入です。地元の食材を使ったビュッフェをご用意いただき、参加者も地元ゲストも美味しい時間が始まりました。
メインのお楽しみは、午前中お世話になった魚津漁港の濱多さんが持参下さった、ウマヅラハギ。濱多さん自らさばいてくれて、肝醤油でいただきました(絶品!)それからバイ貝の白ワイン蒸しなど、キトキトの海の幸をたっぷりと贅沢に堪能。
美味しい料理とお酒を囲み、交流も深まったのではないでしょうか。
緊張もほぐれ笑い声が飛び交ったところで、1日目は終了です。